ひざの痛みに新しい選択肢|ひざラジオ波治療(末梢神経ラジオ波焼灼療法)

約30分で受けられる日帰りの保険治療

手術以外の治療を希望される方、薬・湿布・注射などを続けても痛みが残る方へ。ひざの状態やこれまでの治療を確認し、新しい治療選択肢をご案内します。

保険適用には条件があります。診察や事前テストの結果によっては治療の対象とならない場合があります。

ひざの痛みを、諦めていませんか?

階段の上り下り、旅行、大切な人との散歩。「ひざが痛くなければ、もっと出かけたい」「痛みを気にせず、毎日を楽しみたい」と感じている方へ。

  • 階段の上り下りがつらい
  • 旅行や散歩を続けたい
  • 薬や注射だけでは痛みを抑えにくい
  • できれば手術以外の方法も相談したい
  • ひざの痛みで外出を控えている
  • これまでの治療を見直したい

これらの困りごとだけで治療の適応が決まるわけではありません。当院では、ひざの痛みを伝える神経にラジオ波を当て、痛みの軽減を目指す「ひざラジオ波治療」を行っています。

ひざラジオ波治療とは?

ひざの痛みを脳へ伝える神経の近くに特殊な針を置き、ラジオ波による熱を加える治療です。

神経が痛みを伝える働きを弱めることで、ひざの痛みの軽減を目指します。治療対象となるのは、上内側膝神経・上外側膝神経・下内側膝神経の3つの知覚神経です。

ひざ周囲の3つの対象神経を示す模式図
上内側膝神経・上外側膝神経・下内側膝神経

ひざラジオ波治療の3つの特徴

痛みの軽減が長く続く場合があります

研究では、痛みの軽減が6か月から1年程度続く場合があると報告されています1。効果や持続期間には個人差があります。

切開をしない日帰り治療

局所麻酔を行い、細い針を使って治療します。縫合や抜糸は不要です。出血や体調を確認し、問題がなければ歩いて帰宅できます。

治療時間の目安は約30分

治療そのものの目安は約30分です。診察、準備、治療後の確認などを含めた院内滞在時間は、治療時間より長くなります。

治療の流れ

STEP 1 事前テスト

対象となる3つの神経の近くに少量の局所麻酔薬を注射します。普段の痛みが半分以下になることを一つの目安として、治療効果が期待できるかを確認し、本治療を検討します。

STEP 2 局所麻酔

治療する3か所に局所麻酔を行います。

STEP 3 エコーで確認しながら針を進めます

超音波で神経や周囲の組織を確認しながら、専用の針を慎重に進めます。

STEP 4 針の位置を確認

弱い電気刺激を用い、感覚神経では普段の痛みに似た響きがあること、運動神経では意図しない筋肉の動きが起こらないことを確認し、針の位置を慎重に確かめます。

STEP 5 ラジオ波による治療

1か所につき約2分30秒、ラジオ波による熱を神経周囲へ加えます。3つの神経について同様に治療を行います。

治療に使用する機器

ひざラジオ波治療に使用する機器
治療に使用するラジオ波治療システム

保険適用と治療費の目安

一定の条件を満たす場合に健康保険が適用されます。診察や事前テストの結果によっては、治療の対象とならない場合があります。

自己負担割合治療費の目安
1割負担約15,000円
3割負担約45,000円
このほか診察料・検査料等がかかります。実際の費用は診療内容によって異なります。

よくあるご質問

Q. 健康保険は使えますか?

一定の条件を満たす場合に健康保険が適用されます。診察や事前テストで治療の対象となるかを確認します。

Q. 電気刺激や治療の際に痛みはありますか?

局所麻酔を行いますが、電気刺激の際に「じわっと響く」「ピリッとする」ように感じることがあります。強い痛みや違和感がある場合は医師へお伝えください。

Q. なぜ3つの神経を治療するのですか?

ひざの痛みは複数の神経がネットワークのように伝えています。保険診療では、上内側膝神経・上外側膝神経・下内側膝神経の3つを対象として治療します。研究では痛みの軽減が報告されていますが、効果には個人差があります。

Q. 治療後はすぐに帰れますか?

治療後は絆創膏を貼り、出血や体調を確認します。問題がなければ歩いて帰宅できます。当日の過ごし方については治療後にご案内します。

治療をご検討の方へ

治療効果や持続期間には個人差があり、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。診察や事前テストの結果によっては、治療の対象とならない場合があります。

参考文献

  1. Lyman J, et al. Cooled radiofrequency ablation of genicular nerves provides 24-month durability in the management of osteoarthritic knee pain: Outcomes from a prospective, multicenter, randomized trial. Pain Pract. 2022;22(6):571-581.
  2. Davis T, et al. 12-month analgesia, and rescue, by cooled radiofrequency ablation treatment of osteoarthritic knee pain: Results from a prospective, multi-center, randomized, cross-over trial. Reg Anesth Pain Med. 2019;44:499-506.
  3. Hunter C, et al. Cooled radiofrequency ablation treatment of the genicular nerves in the treatment of osteoarthritic knee pain: 18- and 24-month results. Pain Pract. 2020;20(3):238-246.
  4. Chen AF, et al. Cooled radiofrequency ablation compared with a single injection of hyaluronic acid for chronic knee pain: A multicenter, randomized clinical trial demonstrating greater efficacy and equivalent safety for cooled radiofrequency ablation. J Bone Joint Surg Am. 2020;102(17):1501-1510.
  5. Chen AF, et al. Cooled radiofrequency ablation provides extended clinical utility in the management of knee osteoarthritis: 12-month results from a prospective, multicenter, randomized, cross-over trial comparing cooled radiofrequency ablation to a single hyaluronic acid injection. BMC Musculoskelet Disord. 2020;21:363.

ひざの痛みでお悩みの方へ

手術以外の治療についても、膝の状態やこれまでの治療内容を確認したうえでご相談いただけます。