肩の症状

服を着るときに肩が痛む、高い所へ手が届かない、夜の痛みで眠りにくい。こうした肩の困りごとは、痛む場所だけでなく動き方や経過を合わせて確認することが大切です。桜台わいわい整形外科では、日常生活やスポーツで気になる肩の症状をご相談いただけます。

肩の痛みに胸の痛みや息苦しさを伴うとき、突然腕に力が入らなくなったときは、通常の肩の相談より救急での対応を優先してください。

このような症状はありませんか?

主な症状

  • 肩が痛い:肩の前・横・後ろなど、肩の周りが痛みます。
  • 肩が上がらない:腕を上へ上げると痛む、または上げにくい状態です。
  • 背中に手を回すと痛い:着替えや背中に手を回す動作で肩が痛みます。
  • 夜、肩が痛くて眠れない:寝ているときや肩を下にしたときに、痛みで眠りにくくなります。
  • 肩がかたく動かしにくい:肩を動かせる範囲が狭く感じる状態です。
  • 投げると肩が痛い:ボールを投げるなど、特定の運動で肩が痛みます。

あわせて相談できる症状

  • 肩が外れそうで不安:動かしたときに肩が抜けるような不安感があります。
  • 肩から二の腕が痛い:肩から肘までの上腕に痛みを感じます。

受診を急ぐ症状・早めに相談したい症状

今すぐ救急での対応を

  • 突然、腕や手がしびれた、片側に力が入らない場合は119へ。いったん軽くなっても、通常の予約を待たないでください。
  • 肩の痛みとともに胸・背中の急な激痛や息苦しさがある場合も、119で救急対応を求めてください。
  • 大きなけがの後に肩や腕が変形している、骨が見える傷や止まらない大量の出血がある、手が急に白い・冷たい・感覚がない場合は、今すぐ救急評価が必要です。すべてがそろう必要はありません。
  • 急激に力が入らなくなる、急に歩けなくなる場合も、今すぐ救急で確認が必要です。重いけがや安全に移動できない状態では119を利用してください。

当日中に評価を受けたい状態

けがの後の強い痛みで腕を使えない、肩が急に動かせなくなった場合は、今から受診先を確保してください。「痛くて動かせない」のか「力が入らない」のか分からない場合も、自己判断で待たないでください。

肩が急に強く痛み、熱い・赤い・腫れている場合や、発熱・悪寒を伴う強い肩痛も当日の評価が必要です。熱がなくても、急な熱い腫れは相談してください。意識がおかしい、息苦しい、著しく具合が悪い場合は救急対応を優先します。

手先の使いにくさやしびれが明らかに急速に進んでいる場合は、当日評価を優先します。突然・急激な発症は上の救急の目安を優先してください。お子さんが急に片腕を使わなくなった場合も、当日中に診てもらいましょう。家で腕を引っ張ったり、元に戻そうとしたりしないでください。

早めに相談したい状態

夜の痛みで眠れない、肩が外れそうな不安を繰り返す、休んでも痛みが増していく場合は早めに受診してください。手の使いにくさやしびれが突然ではなく徐々に進む場合も、早めの相談が大切です。夜間痛だけを理由に救急とするわけではありません。

これらは受診時期の目安で、当てはまらなければ安全と判断できるものではありません。当日の評価が必要で当院が休診の場合は、診療開始を待たず、その時に受診できる医療機関へ相談してください。

肩を動かすとき・夜に痛むとき

肩は、腕を上げるだけでなく、髪を整える、上着に袖を通す、背中へ手を回すなど、さまざまな場面で使います。同じ「肩が上がらない」でも、痛みで動きを止めてしまう場合と、肩がかたくなって動く範囲が狭くなる場合があります。

痛みの強い時期に無理に伸ばしたり、反対の手で強く引いたりする必要はありません。受診時には、いつから痛むか、どの動作が難しいか、けがのきっかけがあるかを教えてください。夜の痛みも、寝る姿勢との関係や睡眠への影響が診察の手がかりになります。

肩から二の腕に痛みを感じても、痛む場所だけで原因は決まりません。肩関節よりも背中や肩甲骨の間が中心の方は、背中・腰の症状も参考にしてください。

投げると肩が痛い方へ

投球の途中や投げた後に痛む場合は、痛みを確かめるために投げ続けず、運動の負担をいったん調整してください。競技名、練習量、痛むタイミング、最近の練習の変化を伝えると相談しやすくなります。

投球障害肩は、繰り返す投球などの負担に関係する肩の障害をまとめた呼び方です。一つの病気を指すものではなく、傷んでいる場所や動作の特徴によって対応が異なります。投球時の症状や復帰について知りたい方へ:野球肩・投球障害肩について。

考えられる主な病気

同じ症状に複数の背景があり、以下の説明だけで診断はできません。診察で確認する代表的な病気を短く紹介します。

肩関節周囲炎(五十肩)

肩の痛みと動かしにくさが生じ、着替えや背中へ手を回す動作に困ることがあります。いわゆる五十肩ですが、年齢や「肩が上がらない」という症状だけでは決められません。腱や関節の別の問題がないか確認し、痛みの時期に合わせて対応を考えます。

腱板断裂

腕を動かす働きを支える腱板という腱に、傷みや断裂が生じた状態です。肩を使うと痛む、夜に痛む、力を入れにくいといった症状に関係しますが、腕を上げられる場合もあります。診察と必要な画像検査を合わせて確認し、状態や生活への影響を見て治療を選びます。

石灰沈着性腱板炎

肩の腱にたまった石灰に関連して炎症が起こり、強く痛むことがあります。急に痛みが出る場合も、長く続く場合もあります。ただし、急な肩痛がすべてこの状態とは限りません。熱い腫れや発熱などがあるときは受診の目安を優先し、診察や画像で確認します。

変形性肩関節症

肩の関節の軟骨が傷み、関節に変化が生じることで、動かしたときの痛みやかたさにつながる病気です。高い所へ手を伸ばすなどの動作が難しくなることがあります。画像の変化だけでなく、痛みの場所や動く範囲、日常生活での困りごとを合わせて判断します。

診察・検査で確認すること

痛みの経過や仕事・家事・運動の負担を伺い、肩の動き、痛む場所、力の入り方を調べます。しびれがある場合は、その範囲や感覚、首との関係も確認します。ご自身で痛みを誘発する検査を試す必要はありません。

レントゲンでは骨や関節、石灰の有無などを確認します。腱などの状態を調べるためにエコーを用いることもあります。さらに詳しい評価が必要と判断した場合には、連携医療機関でのMRIを検討します。すべての方に同じ検査を行うわけではなく、画像だけで症状の原因を決めるものでもありません。

治療とリハビリテーションについて

痛みの背景と生活への影響に応じて、負担の調整や薬などを検討します。注射が選択肢になる場合もありますが、必要性や注意点を説明して判断します。強い痛みがある時期と、痛みが落ち着いて動きを取り戻す時期では、適した対応が異なります。

けがや腱の状態によっては、保護・固定や専門的な治療の検討が必要です。手術などの評価が望ましい場合には、適切な医療機関への紹介を考えます。痛みの名前だけで治療方法や回復までの期間は決まりません。

リハビリテーションを検討する場合

診察の結果、必要があれば理学療法士による運動器リハビリテーションを検討します。肩をどこまで動かすか、生活や運動の負担をどう調整するかは状態に合わせます。痛みを我慢して大きく動かすことを一律に勧めるものではありません。

診察後・治療中で、利用の流れを知りたい方へ:リハビリテーションのご案内。

首・肘・手の症状が中心の方へ

別の部位が主に気になる場合は、次のページも選択肢になります。原因を診断するための振り分けではありません。

よくあるご質問

五十肩と肩こりは同じですか?

同じ意味ではありません。肩こりは筋肉のこりなどを表す言葉で、五十肩では肩の関節の痛みや動かしにくさが問題になります。ただし重なって感じることもあり、ご自身で区別できなくても相談できます。

肩が上がらないときは、動かした方がよいですか?

強い痛みを押して動かすのは避け、まず状態を確認しましょう。動かす範囲や運動を始める時期は、痛みやけがの有無で異なります。突然上がらなくなった場合は、ページ上部の受診を急ぐ目安を優先してください。

夜に肩が痛むのは、重い病気だからですか?

夜の痛みは肩のさまざまな状態で起こり、それだけで重症度や病名は決まりません。眠れない痛みが続く場合は早めにご相談ください。発熱や急な強い腫れなどを伴う場合は、当日の評価が必要です。

肩が外れそうな感じがするときは、様子を見てもよいですか?

繰り返す不安感は、実際に外れているかどうかにかかわらず早めに確認しましょう。現在変形している、けがの後に強く痛む場合は受診を急いでください。自分で肩をはめ直そうとしないでください。

投球を再開する時期も相談できますか?

ご相談いただけます。痛みの経過、診察所見、競技で必要な動作を踏まえて検討します。痛みが一度なくなったことだけで復帰可能とは判断せず、練習の負担も含めて相談しましょう。

受診のご案内

受診時には「着替えに困る」「夜に何度も目が覚める」など、特に困っている場面をお伝えください。相談の目的に応じて、次のご案内もご利用いただけます。

通常の予約・受診方法を確認する。

痛む場所をもう一度選びたい方へ:症状・部位から選び直す。

救急の目安に当てはまる場合は、これらの案内を読むことや通常の予約よりも、救急での対応を優先してください。